漆仕事のご紹介
「買ったところで直してもらえると思った」
この一言は私にとって大きな衝撃がありました。
私の夫は陶芸家です。
金継ぎを習う2020年まで、正直販売はしても、繕いまでは考えたことがありませんでした。
最初は興味本位で始めた漆でしたが、学ぶ回数を重ねるにつれ
器を販売するだけではなく、もし破損してしまってもまたその手にお戻しすることが出来たら・・・と考えるようになりました。
繕いは全て自然の素材を使用しています。
ものが溢れている時代ですが、そんな中でも一つの器を大事にする心や
傷付いたところも景色として愛でる感性を大切にしたいと思っています。
まだまだですが、直しのご紹介をします。
“I thought that even if it broke, the store where I bought it would fix it for me.”
Those words left a strong impression on me.
My husband is a potter.
Until I began learning kintsugi in 2020, to be honest, I had never even considered repairing pieces; I thought they were just meant to be sold.
I initially began studying Kintsugi out of curiosity, but as I took more lessons,
I came to want to do more than just sell pottery; I wanted to be able to return pieces to their owners, even if they were broken.
All of my kintsugi repair is use natural materials.
Although we live in an age of material abundance, we strive to cherish the spirit of treasuring a single piece of pottery
and the sensibility of appreciating even its imperfections as part of its beauty.
I’m still a beginner, but I’d like to share some of my restoration work with you.
フィレンツェ一人旅をしていた際に出逢ったカップ&ソーサー。
うっかり破損してしまったので継ぎました。錫粉仕上げ。
夫作のぐい呑。ヒビが入ったため、金継ぎしました。
画像は仕上げの金を磨いているところです。
この時は自然派金継ぎを一貫して指導していらっしゃる、博多漆芸研究所にて習いました。
破損箇所が多いこと、施釉部分と焼き締め部分があることで工程が増え、
やや難易度の高い直しとなりましたが、大変勉強になりました。
天然瑪瑙の菓子切が破損し、直すならば刀風にしたいということで鎺は夫が制作。
漆継ののち、錫粉仕上げ。
お気に入りの茶杓の一部が裂けてきたので、溝に錆漆を埋めて拭き漆で仕上げました。 決して高価なものでは無いのですが、更に愛着が湧きました。2024
実はこれ、ちょっと特殊で壊れていないんです。
呼継技法のように見せた仕事で、堺の部分を「金継ぎ風」に仕上げました。
夫のお気に入りのマグカップの持ち手部分ににゅう(ヒビ)が。
麻布で補強したのちに、カップの色味に近づけた漆で仕上げました。
宝碗の蓋の破損を直しました。漆仕上げ。
お茶の専門家でいらっしゃるEさん、器がとても育っていて直しも緊張しましたが
とても良い経験をさせていただきました。
香合の直し。内側の窯割れと、持ち手部分の破損の直し。共に錫粉仕上げ。
お気に入りの器が破損したとのことでご依頼を受けました。
漆仕上げ。O様ご依頼有難うございました。
二つに割れてしまった愛用品。
朱の漆で仕上げました。磁器。今もお気に入りの品です。
小代焼の器。
大きな欠けが出来たのですが、大変だと言われる「刻苧のみ」で成形。
刻苧だけで4ヶ月以上かかりました・・・どれほど大変なのか実際に経験してみたかったので挑戦しましたが、本当に大変でした。
その分、良い勉強になりました。
八代焼犀利文皿。錫粉仕上げ。
真っ二つになりましたが、継ぎの部分が面白い景色になりました。
高校時代のクラスメイトからのご依頼。取手部分の直し。
根元を麻布補強ののち、錫粉仕上げ。
Kちゃん、有難うございました。
ご依頼品の磁器の器。愛犬のお気に入りの器だそうで。錫粉仕上げ。
A様、任せていただき有難うございました。
八代焼の水指。銀粉仕上げ。